「firealpaca(ファイアアルパカ)で作成したレイヤーやフォルダを別のファイルにもそのまま使いたい!」
そう思ったことはありませんか?
念のためfirealpacaのレイヤーとフォルダについて簡単にお伝えしておきますね。
- レイヤー:レイヤーを分けて描くと部分的な編集が楽になる
- フォルダ:レイヤーを自分の好きな分類でフォルダとしてまとめられる
おそらくこの記事をご覧いただいている方の多くは、少し前の僕と同じような悩みを抱えているのではないでしょうか。
具体的にはレイヤーを「Ctrl+C」でコピーすると編集ができなくなるという悩みです。
でも安心してください。
この記事を読めばコピー先ファイルでもレイヤーやフォルダを編集できるようになります。
- firealpacaでレイヤーやフォルダを別のファイルにコピーする方法
- 別のファイルにコピーしたレイヤーを編集する方法
- firealpacaでレイヤーやフォルダをコピーする時によくある失敗
firealpacaでレイヤーやフォルダを別のファイルにコピーする方法
下記の猫のアイコンをご覧ください。
これは僕がfirealpacaで作成したものです。
絵が下手だという感想はひとまず置いておくとして、画面右にある「フォルダ構造」に注目ください。
フォルダの中のレイヤーはこんな感じになっています。
ここから必要なレイヤーやフォルダを別のファイルにコピーする手順をステップ・バイ・ステップで解説していきます。
Step1.コピー元のファイルを「mdp」形式で保存する
まずは今回のコピー元となる猫のアイコンを作成したファイルを保存しましょう。
保存形式は必ず「mdp」にしてください。
mdpはfirealpaca独自のファイル形式です。
mdpで保存しておくことでレイヤーやフォルダ構造を維持したまま保存でき、再度firealpacaで開くことで各レイヤー・フォルダを再編集することができます。
Step2.コピー先のファイルを作成する
次にコピー先となるウサギのアイコンを新規ファイルで作成していきましょう。
作成したファイルが下記になります。
猫のファイルと同じようにレイヤーとフォルダを分けています。
Step3.コピー先のファイルにコピー元のファイルを挿入する
いよいよレイヤーとフォルダをコピーしていきましょう。
手元にはコピー先となるウサギのファイルと、コピー元となる猫のファイルが存在している状態ですね。
ファイル形式はもちろん「mdp」です。
①コピー先のファイルをfirealpacaで開く
まずはコピー先となるウサギのファイルをfirealpacaで開きます。
②レイヤーのウィンドウ内にコピー元のファイルを挿入する
続いて下記の赤枠内、つまりレイヤーのウィンドウ内にコピー元となる猫のファイルを挿入します。
挿入方法はドラッグ&ドロップでOKです。
猫のファイルを挿入すると、下記のように猫のレイヤーとフォルダがコピーされます。
ファイルを挿入しようとした時に「このレイヤー位置には追加できません」というエラーメッセージが出るかもしれません。
そんな時は、コピー先で選択しているレイヤーまたはファイルを確認してください。
下記のレイヤーウィンドウで説明します。
赤枠のように、フォルダの中のレイヤーを選択しているとエラーが出ます。
同じくフォルダの中のフォルダを選択してもエラーが出ます。
青枠のように一番上の階層のフォルダを選択すればエラーは出ません。
Step4.不要なレイヤーやフォルダは非表示or削除する
このままではただウサギのアイコンの上に猫のアイコンが重なっているだけなので、不要なレイヤーやフォルダは非表示にしたいと思います。
今回使用したいのは、「猫の目」だけなので下記のように非表示にしました。
Step5.「猫の目」をウサギの顔へ移動する
ご覧ください。
猫の目をウサギの顔の上に移動させれば…
はい、できました!
猫の目を移動させる方法は下記の3ステップで行います。
- 猫の目を選択
- 移動ツールを選択
- キャンパス上でドラッグ
Step6.ファイルを保存して完成
無事にウサギのアイコンが完成したのでファイル保存しましょう。
「名前をつけて保存」をすれば、ウサギと猫の編集前のファイルもそのまま残すことができます。
また、png形式やjpg形式の他にfirealpaca独自の「mdp形式」で保存をしておくようにしましょう。
「mdp形式」で保存をしておくことで、後々の編集も簡単に行うことができます。
別のファイルにコピーしたレイヤーを編集する方法
猫の黒目のレイヤーを編集すれば、ウィンクをさせることもできます。
Step1.不要な部分を削除
ウサギの目をウィンクさせるため、まずは不要な部分を削除しましょう。
削除方法は色々ありますが、一気に広範囲を削除したい場合は下記の方法がオススメです。
- 削除したいレイヤーを選択
- 塗りつぶしツールを選択
- カラーは透過を選択
- 削除したい部分をドラッグで囲む
ちなみに、どれほど広範囲を囲んでも選択したレイヤー以外は削除されませんのでご安心ください。
削除するとこんな感じです↓
Step2.好きな目を描き加える
あとは先ほど削除したレイヤーに新しく好きな目を描き込むだけですね。
僕は下記の手順でウィンクを描きましたが、ここは各自自由に描いていただければと思います。
- 目を描き加えるレイヤーを選択
- ブラシツールを選択
- カラーを選択
- ブラシの太さを選択
- 好きな目を描く
このように、他のファイルからコピーしてきたレイヤーでも問題なく編集できます。
レイヤーやフォルダを別ファイルにコピーする時によくある失敗
ここまでfirealpaca(ファイアアルパカ)でレイヤーやフォルダを別のファイルにコピーする方法をお伝えしました。
ここからはおまけ的な要素になります。
僕がまだfirealpacaを使い慣れていなかった時に陥ったコピー方法の失敗について紹介したいと思います。
失敗1.「Ctrl+C」でコピーして「Ctrl+V」で貼り付け
おそらくこの失敗が一番多いのではないかと個人的には思っています。
ついいつものクセでフォルダを「Ctrl+C」でコピーして「Ctrl+V」で貼り付けてしまう方法ですね。
これをするとどうなるか…実際に見てみましょう。
- 猫の目フォルダを「Ctrl+C」でコピー
- ウサギファイルのレイヤーウィンドウを選択
- 「Ctrl+V」で貼り付け
ご覧ください。
この方法でコピー&ペーストをすると、フォルダではなく「レイヤー1」として貼り付けられていますね。
これがどういうことかというと、フォルダをコピペすると1枚の画像として貼り付けられてしまうわけです。
編集しやすいようにフォルダの中でレイヤーを複数に分けていたとしても、1枚の画像になってしまいます。
つまり、部分的な編集ができません。
と思いますよね?
はい、その通りです。
例えば「猫の目フォルダ」の中に納めている左右の黒目と白目のレイヤーを1つずつコピペすれば、コピー元と同じ状態を構築することができます。
ただし、横着してレイヤーを複数選択してコピペしてしまうと…
フォルダをコピペした時と同じように1枚のレイヤーになってしまうので注意してください。
失敗2.文字(テキスト)をコピペすると画像になる
失敗1の例でレイヤーであればコピペして問題無い旨をお伝えしましたが、例外があります。
それは「文字(テキスト)レイヤー」です。
テキストツールで「あいうえお」と書いてみました。
画面右に文字(テキスト)レイヤーに注目してください。
この文字(テキスト)レイヤーをダブルクリックするとポップアップが表示され、テキストの編集ができます。
これが文字(テキスト)レイヤーの特徴です。
では、これをウサギのファイルへコピペするとどうなるか試してみます。
上記画像のレイヤー1がコピペした文字(テキスト)レイヤーです。
これをダブルクリックすると…
このようにレイヤーの名称を変更するポップアップが表示されます。
肝心の文字(テキスト)の編集はできません。
これは、コピペすることで文字(テキスト)レイヤーが画像レイヤーに変換されてしまうために起こる現象ですね。
というわけで、コピー後もレイヤーやフォルダを編集したいという場合は「Ctrl+C」でのコピーはオススメできません。
まとめ
今回ご紹介した方法であれば、コピー後もレイヤーやフォルダを好きに編集することができます。
細かい修正や追加が発生しがちなイラスト、チラシ、サイトのワイヤーフレーム、ディスプレイ広告用バナーなどを制作する際に非常に便利です。
僕自身、この方法に気づいてから作業効率が爆上がりしました。
他にもfirealpacaの作業効率が上がる便利な使い方を色々紹介しているので、ぜひ関連記事も参考にしてください。